ライオン

名前 :ライオン
英名 :Lion
学名 :Panthera leo
分類 :哺乳類/ネコ科/ヒョウ属
生息地 :主にアフリカ大陸のサバンナや草原
体長 :オス 約2.6〜3.3メートル
メス 約2.4〜2.7メートル
体重 :オス 約150〜250キログラム
メス 約100〜180キログラム
寿命 :野生で約10〜14年
飼育下で20年ほど
食性 :肉食
ヌーやシマウマなど大型の草食動物
ライオンはアフリカに生息する大型のネコ科動物で、「百獣の王」とも呼ばれる。オスは立派な「たてがみ」を持ち、メスと協力して狩りをする社会的な動物だ。
昼は木陰で休み、夜に活動する夜行性で、強力な筋肉と鋭い爪・歯を武器に獲物を仕留める。プライドと呼ばれる群れで暮らすのも特徴。
立派な「たてがみ」
オスライオンの象徴。ボリュームがあり色が濃いほど強いとされ、メスに好まれる傾向がある。
フサフサした、しっぽの先端
「房毛(ボブ)」と呼ばれる、フサフサした毛のかたまりがあり、仲間に合図を送るのに使われることがある。
ザラザラした大きな肉球
ザラザラした質感のおかげで、歩く際に滑りにくくなり、ステルスハンティング(忍び寄る狩り)を可能としている。
プライド
プライドは、1〜3頭のオスと複数のメス、子どもたちで構成される群れのこと。プライドによる協力体制は、狩りの成功率を高め、子どもたちの生存を助ける重要な戦略となっている。
ロアリング
ロアリング(咆哮)とは、遠くまで響く強力な鳴き声で、最大8キロメートル先まで届くことがある。主な目的は縄張りの主張、仲間とのコミュニケーション、威嚇など。特に夜明けや夕暮れに多く聞かれ、群れの結束を強める役割も果たす。
インファンティサイド
新しいオスライオンが群れ(プライド)を支配する際に、前のオスの子どもを殺す行動。
スカベジング
ハイエナなどの捕食者の獲物を奪ったり、死骸を食べること。乾季など狩りが難しい時期には重要な生存戦略となる。
夜行性
夜行性とは、動物が主に夜に活動し、昼間は休む性質のことを指す。
暗視能力
暗視能力とは、動物が暗い環境でもものを見られる力のこと。少ない光でも視界を確保できる。ただし、色の判別は苦手なことが多い。
ライオンは「百獣の王」と称されるにふさわしい、力強さ・社会性・戦略性を兼ね備えた動物である。
昼は暑さを避けて休み、夜に優れた暗視能力と筋力を活かして狩りを行う。群れ(プライド)で協力しながら生活するという社会的な特徴も持ち、オスのたてがみやメスの狩猟能力など、性別による役割分担も明確である。
獲物への奇襲、強靭な肉体、そして群れでの連携という生態は、自然界での彼らの生存戦略をよく示している。まさに、見た目の迫力と内面の知恵・工夫を併せ持った魅力的な存在である。